遙乃の部屋

第1030回 「よろしくお願いします」

2017/06/04


 もう一つの世界、智未編
 「あれ、おとーさんと悠輔のやつどこいったの?」
 「二階のベランダじゃない?」
 「ホント? じゃあ・・・」
 「待ちなさい、舞衣」
 「何?」
 「今は、二人だけにしてあげてください。ね」
 「ふ〜ん。まあいっか」
 ・・・
 「さて、昨日は引っ越し作業やら役所の関係やらでバタバタしちまってたが」
 「・・・」
 「はは、緊張してるか?」
 「・・・ええ、まあ」
 「ま、身寄りの居なかったお前からするとそうだろうな。だが、その内慣れるさ」
 「そう・・・すね」
 「なぁ、悠輔よ。智未と結婚したからには、お前はもう家族の一員だ。辛いこと嬉しいこと、この先いろいろあるだろう。俺もそうだったからな。だがな、もうお前は一人じゃない。智未が居る。俺や遙乃、舞衣も居る。みんな、もうお前の家族だ」
 「俺の・・・家族」
 「そうだ。俺たちは家族だ、助け合っていくぞ」
 「はい。よろしくお願いします!」
 「じゃあ最初の試練。今日の昼飯はお前が作れ」
 「ぅえぇえ!!」


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