遙乃の部屋

第1100回 「見知らぬ客人」

2017/09/14


 もう一つの世界、智未編
 「ただいま―ん?」
 「おかえりなさい悠輔さん。どうかしたの?」
 「智未、客人だ」
 「誰か連れてきたの?」
 「いやぁ、そんなつもりはないんだが、ちょっと来てごらん」
 「どゆこと? ・・・って、きゃぁぁ!!」

 「はっはっは、そこまで驚くとは」
 「もう、この間もお姉ちゃんに驚かされたばっかりなのに! なによぉ、みんなして!」
 「・・・そりゃあ悪かった。連続してじゃそりゃトラウマになるよな」
 「う〜、ぐすん」
 「おいおい、泣くなって。ところで、その前科者の舞衣は?」
 「だーれが前科者ですって!?」
 「なんだよ、聞き耳立ててたのか」
 「通りかかっただけ、って何智未泣かせてんのよ」
 「いやぁ、お前と同じことしちまってなぁ」
 「あたしと同じ?」
 「ほれ、これ」
 「何よ・・・ああ、なんだ。ただのイモムシじゃない」
 「“ただの”じゃないってばぁ〜」
 「それを普通に見たり触れるお前もどうかと思うぞ」
 「だらしないわねえ」
 「で、そいつはどちらさん?」
 「スズメガね。セスジ・・・いやベニスズメかな」
 「名前からして、赤いのか?」
 「後で図鑑見せてあげるわ。結構綺麗な色してるのよ」
 「ほ〜」
 「もう、二人ともそんなこといいから早く家上がろうよぉ〜」


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