遙乃の部屋

第1106回 「雨よねえ」

2017/09/28


 もう一つの世界、智未編
 「う〜ん」
 「どうしたの、お姉ちゃん」
 「なんか久しぶりに出勤時に雨だなぁと思ってさ」
 「そうだね。ちょうどいいタイミングで降られたのは久しぶりな気もするね」
 「どうしようかしら」
 「なにが?」
 「ここ数日、肉体労働でつっかれちゃってね。自転車で行く気力ないなぁと思ってさ」
 「車で行けばいいじゃない」
 「なーんかもったいなくてねぇ。通勤程度でクルマ使うのはあたしのプライド的にね」
 「・・・疲れたんだかプライドが許さないんだかどっちなの」
 「どっちも〜」
 「はぁ。なら悠輔さんに乗っけて行ってもらったら?」
 「無理でしょ。アイツの軽じゃ、自転車乗らないわよ」
 「・・・はぁ。要するに、『自転車載せて送っていけ』ってことだね」
 「・・・頼める?」
 「はいはい。おかあさんからカギ借りてくるから、支度しておいてよ」
 「はーい。あ、おとーさんどうするのかs」
 『うおっしゃー、雨でもカンケ―ねえ!! 遙乃、行ってくるぜ!!』
 『はいはい。気を付けて行ってらっしゃいね、悠君』
 「・・・要らないみたいだね」
 「・・・そうね。支度してくるわ」


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