遙乃の部屋

第1245回 「時間掛かるのがもどかしい」

2018/06/06


 もう一つの世界、智未編
 「ただいまー」
 「おかえりなさい、悠君」
 「お父さん、おかえりー」
 「おかえりなさい」
 「あれ、舞衣は?」
 「今お風呂入ってますよ。雨で濡れたからさっさと入りたいとかで」
 「なるほどな。それと、何だこの妙にいい香り」
 「何って、干物だよ。この間お父さんたちが釣ってきたアジとイワシのみりん干し」
 「雨降ってますからね。家の中に置いておいたんです」
 「それでか。道理で臭いが漂ってくるわけだ」
 「俺も帰ったときびっくりしましたよ」
 「あ、ちなみにまだできてないからね」
 「だろうな。大体最低でも一週間は乾燥させないと」
 「もどかしいもんスね」
 「ほーんとな。早く食いたいぜ」
 「ふふっ、待てば待っただけおいしいもの食べられるのですから、我慢してください」
 「そうそう」


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