遙乃の部屋

第1294回 「誕生日おめでとうございます、お父さん♪」

2018/10/05


 「さて、ご飯食べたことですし」
 「お、何かデザート?」
 「ふふっ。はい、じゃーん」
 「お、ケーキか。手作り?」
 「はい。作るのは久しぶりでしたけど、頑張りました」
 「うまそう〜」
 「ということで、誕生日おめでとうございます、お父さん♪」
 「そうかそうか〜。これはおまえさんも一緒に作ってくれたのか〜」
 「ふふっ。お腹蹴ってる。この子も分かるんですよ」
 「おお、ホントだ。元気元気」
 「お父さん大好きなんですね。悠君が声かけると必ず返してくれるんですよ。私の時はあんまり返してくれないのに(ボソッ
 「おとーちゃん嬉しいぞ〜」
 「生まれる前からこれでは、後が大変そうですねw」
 「ははっ。こう動いてくれると、俺の方にもようやく実感沸いてくるからな」
 「そうなんですか?」
 「前にも似たようなこと話したかもしれないが・・・お腹に子供を宿してる遙乃と違って、男親の俺の方はぶっちゃけからだに何も変化がないからな。もちろん生活面が遙乃に合わせて変わるっちゃ変わるが、それでもあんまり実感ないモノなんだよ」
 「だから、おなかの赤ちゃんが動いていることで、親になるという実感が沸く、と」
 「そういうこと。ここに、小さな命が居るんだなって。触れることでようやく実感できるんだ」
 「そうなんですね」
 「子供もいるし、今までも十分幸せだったけど、より一層幸せな誕生日だ。ありがとう、遙乃」
 「どういたしまして、・・・あ」
 「ははっ。忘れてないよ。おまえさんもだ。ありがとな」


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